お盆休みに岐阜県下呂温泉を訪問しました。日本三名泉の一つに数えられるこの温泉地で、ホテル旅館の需要と供給が現状どうなっているのか?を実際に自分の目で確かめたいと思ったのが今回の訪問理由です。

先ず現地に入って感じたのは、観光客の受入体制です。温泉組合、観光協会共に頑張っているという実感があり、駅前には歓迎の大きな看板が掲げられ、又温泉街の至る所に温泉を引き湯した足湯、手湯等が何十か所以上設置されており、日本の温泉文化を伝えようとする姿勢が街全体から伝わってきます。温泉発見の由来を刻んだ石碑、龍の口から湯が注ぐ手湯、白鷺をあしらったモニュメント等も点在しており、街歩き自体が一つの見所となっております。


各ホテル旅館も同様で、館内に足湯を設置したり部屋付き露天風呂を増設したりしてお客様を呼ぼうと努力されております。客室稼働も殆どのホテル旅館は約70%を維持されてるみたいです。数字だけ見れば、決して悪い状況ではありません。

ただ一つ違う現象がありました。実際筆者(辻勇自)が訪問した日はインバウンド客が1割位の人数で、90%は殆ど日本人の若者、家族、カップルです。温泉街の雰囲気も熱海温泉とよく似た雰囲気で、国内客に支えられている温泉地という印象を受けました。

下呂温泉から約60キロ先の岐阜県高山市には、インバウンド客の欧米人が多数行きます。同じ岐阜県内でこれだけ客層が分かれる理由として、海外観光客は温泉地よりも高山のような山岳風景、京都風の建造物に惹かれて行くのだと筆者(辻勇自)は感じております。温泉という日本独自の文化は、海外観光客にとってはまだ目的地になり切れていないという事です。

下呂温泉も今後は合掌村や周辺観光を強化して、海外観光客のより集客力を上げるような努力をしている温泉地と思われます。国内客だけで約70%の稼働を維持出来ている足腰の強さを持ちながら、インバウンド客の取り込みは1割位に留まっている訳ですから、今後の伸びしろが期待される地域です。

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