2026年3月中旬、長野県の乗鞍高原温泉およびさわんど温泉エリアの現地視察を実施いたしました。

乗鞍高原温泉は標高1,000m以上に位置する山岳観光地であり、冬季は豊富な積雪に恵まれることからスキー・スノーアクティビティを目的とした観光需要が安定して存在しています。近年は特に欧米圏および東南アジア諸国からのインバウンド観光客が増加しており、今後2〜3年でさらなる需要拡大が見込まれる有望なエリアです。

今回の視察では、温泉施設の品質や宿泊施設の運営状況、さらにはインバウンド対応の実態を重点的に確認しました。温泉資源の質は非常に高く、かけ流し温泉を提供できる施設が多いことは、他地域と比較しても大きな競争優位性となります。一方で、施設の老朽化やWEB集客の弱さなど、経営改善の余地がある旅館・民宿も散見され、適切なリニューアルや運営改善によって収益性を大きく高められる可能性を感じました。

視察の帰路では、上高地手前に位置するさわんど温泉の「渓流荘しおり絵」に宿泊しました。同旅館は全室に露天風呂を備え、源泉かけ流しの温泉を楽しめる点が特徴で、国内外の宿泊客から高い評価を得ている人気宿です。客室付露天風呂という付加価値に加え、落ち着いた和の空間設計や丁寧な接客により、高単価でも稼働率を維持している好事例といえます。

このような成功事例からも明らかなように、今後の旅館経営においては「温泉資源×客室付加価値×インバウンド対応」が重要なキーワードとなります。特に、露天風呂付客室や貸切風呂の導入、デザイン性の高いリニューアル、そして多言語対応のWEB戦略は、収益向上に直結する施策です。

株式会社ホテル旅館経営研究所では、こうした地域特性や市場動向を踏まえ、ホテル・旅館の再生コンサルティング、運営委託、売買仲介、さらには新築ビジネスホテルの企画提案まで一貫してサポートしております。乗鞍・上高地周辺のような成長エリアにおいては、早期の投資判断と適切な運営戦略が成功の鍵となります。

今後も全国各地の宿泊施設の実地調査を通じて、より実践的な経営支援を行い、宿泊業界の発展に寄与してまいります。