2月7日の18時15分山梨YBSテレビ、ワイドニュースの取材受け放送される
富士北麓や石和温泉で中国系企業による旅館やホテルの買収が急増していることがわかった。都内の企業が仲介した外国資本による県内の宿泊施設の買収は2年余りで18件にのぼる。
各地の観光協会などによると富士山の世界遺産登録や東京オリンピック開催決定を受けて、3年ほど前から中国系企業による県内のホテルや旅館の買収が急増している。
物件売買の仲介を請け負う都内の企業「ホテル旅館経営研究所」によると、この企業が2年余りの間に中国や台湾の企業に仲介した県内の宿泊施設は18件に上る。
内訳は富士河口湖町が8件山中湖村と笛吹市の石和温泉がそれぞれ5件で、中には買収額が15億円にもなる大型ホテルもあった。
増加の背景には経営者の高齢化などによる後継者不足が挙げらるという。
新たに参入した中国系企業が狙うのはツアー団体客で価格を最低限に抑えるため宿泊サービスを簡略化するのが主流だという。
こうした中、県内の観光業者からはサービスの低下を不安視する声もあがっている。中国系企業による宿泊施設などの買収は2020年に東京オリンピックを控え、さらに加速するとの見方もあり、今後、中国系企業と地域の観光業者が共存するための検討が必要となりそう。
[ 2/7 19:56 山梨放送]