業界全国誌の不動産ソリューションブック に掲載されました。
不動産ソリューションブック Vol.23「第3特集 ホテルという選択肢」に記事が掲載されました。
以下本文の内容
売買はゴールデンルート外の旅館にも
日本の投資家の動きは鈍さが目立つ
ホテル旅館経営研究所
代表取締役所長 辻 右資氏
東京オリンピックの開催が決定して以後、海外の投資家・旅行関係事業者を中心として日本のホテル・旅館への投資が増えてきております。特にアジア、中国・シンガポール・台湾・韓国からの投資が活況です。中国では、北京オリンピックの際に観光産業が成功したこと、そしてオリンピック以後もしぼむことなく長期的に収益産業として成功していることから、日本の東京オリンピックでも彼らにとっては成功することを確信しております。今は成田から関空までのゴールデンルートと呼ばれるエリアのホテルの売買が中心となっていますが、今後、伸びてくるのはこのゴールデンルート外の地方の旅館の売買も増えてくるのではないかと思います。旅館の経営者の高齢化が進んでいること、そして後継者がいないことから、買い手にとっても売り手にとっても渡りに船となっております。しかし、このようなホテル・旅館の売買活況のなかで、日本の投資家の動きの鈍さは危機的です。過去の東京オリンピックと比べて今回のは高揚感が少ないというところも影響していると思いますが、海外の投資家と比べると対照的です。今後、ホテル・旅館の売買は更に伸びていくと思いますが、その買い手の割合としては海外の人たちが増えてくるのではないかと思います。